恋人と時限爆弾、鳴原あきらです。 このシリーズの最初の２冊初版は、緑陽社さんで印刷しており、２巻目を出す前に、特殊紙カラー口絵のオプションが追加されたため、イラスト担当のたかはしかずか様に、表紙の他に、カラー口絵を依頼していました。
私はキラキラした特殊紙＋カラーインクの表紙に、昔からとても憧れがあり、カラーの綺麗な印刷会社で刷るなら、一度やってみたいと思っていました。 ただ、表紙に特殊紙を使うと、耐久性の問題もあるので、口絵なら、と思ったわけです。
ところが、印刷難易度が高かったのか、私が入稿しようとした時には、そのオプションサービスが終了していました（二ヶ月ともたなかった気がします）。 仕方がないので、遊び紙をキュリアスIRパールにし、カラー口絵を通常の印刷でお願いしました。
多門さん（一番左は知恵蔵叔父さんではありません、叔父さんは満潮音さんと表４にいます）、満潮音さん、鷹臣さん、巧くんの４人が揃っている絵は、これ一枚のみです。 悔しかった思い出と、作品イメージの参考になればと思って、今回ご紹介するものです。
『美少年興信所』シリーズや、『彼の名はＡ』のイラストを描いてくださった、たかはしかずか様は、すでにイラストレーターではなく、ウェブデザイナーのお仕事に軸足をうつしており、今後、人物イラストをお願いできることはないと思われますので（『所長の憂鬱』でもうすでにシルエットイラストになっています）、ご堪能いただけましたら幸いです。
（鳴原あきら／恋人と時限爆弾）