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執筆者の写真reserasera

アナログ時代から復活して

はじめまして。登別-02 StellaSolitariaのチャチャ・ポ・ヤス(せら)と申します。

テキレボ参加は2回目です。

現在、ウィザードリィという古のゲームの二次創作をメインに、現代ヨーロッパを舞台にした一次創作、旅行記などの情報系の頒布をおこなっています。


私が同人活動を開始したのはまだデジタルというものがほぼ存在していなかった頃です。文字はパソコンではなくワープロ専用機というもので文章を書くゴホッ

そんなアナログ世代の私が作っていた同人誌は、コピー本と呼ばれるものがほとんどで、家にコピー機もありませんでしたから、恐ろしいことにコンビニコピー機でわずかな部数を印刷していました。ああ恐ろしい。当時のコンビニコピー機は、今のように排出口が人から見えない仕様にはなっておらず、……ということは後ろの人に丸見え。よって人がいない時間帯を狙い、しかも隣町まで車を出して印刷に行ったものです。ただ、当時の良かったことは特殊紙を持って行ってトレイに自由に入れられたことでしょうか。今はできないですよね確か。


そんな貧乏同人活動をしていた私でも、たまのたまにはオフセット印刷で同人誌を作ったりすることもありました。

当時は同人誌といえばコピー本かオフセット。オンデマンド印刷などありませんでした。

技術の違いもありますから当時の印刷代は高額に私には思えて、フルカラーなんて夢のまた夢でした。



これが当時作ったオフセット印刷の同人誌です。

特殊紙(なんだろうこれ……レザック?ろうけつ?)スミ1色、B6、76ページ、遊び紙2枚、本文紙替え8ページ。部数は50。これで印刷代4万円くらいだったかな……。

これが当時東北地方の最低時給で働いていた人間の限界でした!

企画本(アンソロ的な)だったのでページ数が多く、それでB6にしています。当時、B6とA5では印刷代が違っていたのです。でもせっかくだから特殊紙を使いたくて……。私、紙が大好きなんです。でも、当時の印刷代と私の給与を考えるとギリギリのものしか選べませんでした。






こちらはコピー本です。

当時、印刷所でコピー本を作ってくださるところがありまして、そこに印刷と製本をお願いしました。

こちらはA5、60ページ。遊び紙などは一切ありません。

色上質紙でどこまでできるかなぁというのを考えて表紙を作っていた覚えがあります。これが一番良くできていると思います。拙いですけれど。


他に、オフセット本で2色刷りというのをやったことがあります。フルカラー表紙は本当に高嶺の花でした。そして、B5サイズの本はお金持ちが作るものだと思っていました。



私の同人活動には約10年のブランクがあります。

その間、もう創作はすることないな……と思っていた時期もあります。でも不意に自サイトで書きかけていた小説を完成させたいなと思ってとりあえずオンラインのみで創作を復活しました。私は小説は自分向けに書いていて、あとは友人知人姉妹が見てくれればいいや、くらいだったので、同人誌を作ろうと思ったことはほぼないですね。


しかし、夫が同人活動を始め、私もそれに付き合ってイベントに一般参加しているうちに「ああ、同人誌って面白いものだったな〜」と思い出しはじめて、それで2020年に同人誌を作るのを再開してみよう、と思いました。ちょうど、完結した小説があったので、それを出してみようと。めちゃめちゃ長編ですけど。思い切ったな私。

それで、印刷所について本格的に調べてみたのですが……。話には聞いていたけれど、


印刷所にお願いする敷居、めっちゃ低くなったな!!!!!

(お値段的な意味で)


いや、これはもしかして、私でもフルカラー印刷とかできるんじゃない?オンデマンド印刷様お願いしまーす♪的な感じで作ったのがこちら。



これはデジタルデータなんですけれど、アートポストとかそのあたりの白い紙に印刷してもらったので印刷物もだいたいこんな感じです。

まじまじまじ???私でもフルカラー表紙作れたんだけど……って、本当に感動しました!

印刷の技術革新万歳!印刷所さんありがとう!

アナログ時代の貧乏同人活動人間からすると、フルカラー表紙というだけでもう立派な装丁なんです。呆れられるかもしれないけれど、本当に。この感動を誰に伝えたらいいのかわかりませんが、とりあえず自分には伝えときます。過去の自分、見て見て!

そしてこれ、確かPP加工してます。そんな加工できると思わなかった……!

もうほんと、他の方からすると低レベルな話なのですが……。


そのあと、同じ印刷所さんで、オンデマンドのフルカラー表紙の本をお願いしたんですが、本文中にフルカラーページを入れられるということで作ってみました!





この話を書くときに、モデルになった国であるドイツに取材旅行(笑)に行ったので、フルカラーでミニ旅行記をつけました!









古のライトノベル(?今もあるのかな?)「富士見ファンタジア文庫」「角川スニーカー文庫」的に巻頭カラーの挿絵をつけてみました!


こんなふうに比較的自由に本を作れるなんて、本当にいい時代になった(同人誌を印刷するお値段的にはね)なぁ……。と思います。


あと、私は同人誌としては、本文はシンプルな白上質紙が好きなのですが(あのツルッとした感触が好き)、ペーパーとか無料配布冊子だったら別の紙を使って見ても面白いのかなと思い、「書籍用紙」で印刷してみたのがこちら。ざらっとした味わいのある紙でした。



次は特殊紙の表紙だな!と思い、先日入稿した本では「ペルーラ」を使ってみました!まだ納品されていませんが、どんな出来になるのかとても楽しみです!

こんな時代が来るなんて思っていなかったので、同人活動に復活してよかったです〜。

今度は文庫サイズ、帯と表紙付きにチャレンジしたいので、色々印刷所さんのHPを回って計画を立てています。

創作活動って本当に楽しいですね。

このような拙い文章をご覧いただきありがとうございました!


チャチャ・ポ・ヤス(せら)

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