まずは本記事を開いてくださりありがとうございます!
今回は装丁へのこだわりをお伝えするせっかくの機会をいただきましたので、シリーズものの文庫長編に仕込んでいる装丁に関する二つの大きなこだわり『シリーズを揃えた時の楽しみ』・『商品らしいデザイン面の工夫』について少しだけ語りたいと思います。
1、シリーズを揃えた時の楽しみ
上下巻の長編ミステリー『スポット イン ザ スポット』、上中下3巻構成の『シューラングの獣』は、全巻揃うことでシリーズの表紙画が繋がるようになっています。もしイベントや購入時、直接実物を見ていただける機会がありましたら、ぜひ画像のように並べて眺めてみてください。
また、それぞれの表紙カバー……だけでなく、本体側の表紙や帯に隠れるカバー端、折り返しの角など、いたる所にその巻のキーとなる登場人物やモチーフ、キーワードやワンポイントが入っています。ぜひ読む前の雰囲気モノとして、そして読後の余韻として、それらのモチーフを探してみてください。内容を読んだ後なら「あの事かな?」とうっすら分かる画像やワードを随所に散りばめております。
また、まだ上巻しかないサスペンス『三番街のファントマ』にも同様の仕掛けやポイントをいくつも仕込んでますので、ぜひお手元で見る機会がありましたら帯の裏や本体表紙に隠れているモチーフを探してみてください。
2、商品らしいひと工夫(デザイン面)
長編シリーズは紙の本にするにあたり、せっかくそれなりのお金と労力を費やして形にする以上、ちょっとでも商品っぽい仕上がりにしたい…! という自己満足な動機から、〝なんちゃってバーコード〟を仕込みました。
これが入ることで『本屋さんで買った本っぽい!』という、実に単純な工夫です。番号的に実際のISBNに準拠しているのは本の種類(と価格)のみ、それ以外は完全になんちゃってで、線も細い線と太い線を矩形にカットしただけ、コードとしての意味や役割は一切ありません。
番号部分は本来のコードは数値のみですが、お遊びで発行日だったり登場人物の名前略称アルファベットを入れたりしています。近くで見ればアルファベットやコードの形からニセコードであることは明白なのですが、遠目にはかなりそれっぽく見えます。そのため、このなんちゃってバーコードは自己満足という以上に、手に取ってくださった方から「人目を気にせずバスや電車で読める(同人小説だと思われない)」という理由で好評でした!
また、余談ですが長編ミステリー『スポット イン ザスポット』は、上下巻のカバー表紙やなんちゃってコードを読み解くことで、かなり大きな真相が判明する謎解きっぽい遊びが入ってたりします。もし既読で手元に本があるよという方は、気が向いたらその部分を探してみてください。
さいごに…。
正直申しまして、装丁がすごい! と胸を張って言えるような仕様――箔押しや特殊用紙、遊び紙などのオプション面で豪華なデザインや豪華な装飾――で本を作ったことがまだありません。用紙はデフォルト、加工は標準的なクリアPP、追加物は帯くらいです。(いつか箔押しはやりたいです!)それでも、デザインや作りの面で〝書影を単品で見るだけでは分からない〟地味ながらこだわって作った工夫をこうして紹介することができ、大変嬉しく思います。本記事を読んでくださった皆様、そして装丁まとめ企画の主催者様にこの場を借りてお礼申し上げます。
もし本記事で少しでも当サークルの本に興味を持っていただけましたら、ぜひカタログも覗いてみてください。謎・サスペンス・たくさんのドラマをご用意してお待ちしております。
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