こんにちは、へにゃらぽっちぽーと申します。拙著『ぽ』を一例として、表紙のつくりかたを解説いたします。
まず、表紙にはなにがひつようなのか考えてみましょう。本をみたひとがまず目にする場所ですので、その本にどんなことが書いてあるのかわかるとしんせつです。表紙に「あ」と書いてあるのになかみが「ぽ」だと、読んだひとがびっくりしてしまいます。関係のないひらがなを表紙のどまんなかに書くのはやめておくのが無難です。そして、だれがその本を書いたのかということも正確にお伝えしたほうがよい気がします。てきとうに思いついたことばを書いてしまうと、そのなまえで呼ばれてしまいます。
参考資料をごらんください。
この表紙では「『あ』を知りたくて読んでみたのに、なかみはあまり『あ』ではありませんでした……」「この本には『ぽ』が書いてあります……」となります。そして「『ぷっぷかぷー』というひとが書いたのだなあへんななまえだなあ」と思われてしまいます。
表紙に「ぽ」と書くことで、なかみが「ぽ」であることを正しく伝えることができます。そして「ぷっぷかぷー」ではなく「へにゃらぽっちぽー」というまじめななまえのひとが著者であることもわかります。
ここからは技術的な部分の説明に入ります。Wordというソフトの「テキストボックス」という高度な技術を使って、「MS明朝」というこだわりの書体で書かれております。これをなんやかんやとして印刷所のひとに送ることで、表紙にひらがながやってきます。一冊ずつマジックで「ぽ」「へにゃらぽっちぽー」と書いていくのはたいへんですし、たくさん書いているうちに「ほ」「へにょらほっちほー」などとまちがえてしまう可能性もありますので、印刷をしてもらうことをおすすめします。
また、さらなる出版をしたい気分になったときも「ぽ」の数を増やすことで対応できますし、
このように「ぽ」以外のひらがなでも表紙を作ることができるのです。
べんりです。
みなさんもひらがなを表紙にしてみてはいかがでしょうか。たのしいですよ。
(へにゃらぽっちぽー/へにゃらぽっちぽー)
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